株式投資において、世界経済の中心である米国経済の状況は大変注目されます。
2021年に入ってから堅調に推移していた米国株式市場は、コロナ禍の再拡大、物価の上昇、FRBのテーパリング開始の現実味などから、足元やや調整しています。
この調整が続いて大きな米国株価の下落につながるか否かは、米国経済の動向に関わっていると見られます。
そこで、以下に米国経済の現状と見通しを簡単に示し、株価への影響について検討します。みなさまの株式投資にお役に立てば幸いです。
米国経済の状況
2020年初めからのコロナ禍の拡大により、大きく米国経済は悪化しました。
しかし、2020年の後半から、人の移動制限やワクチン接種から経済は徐々に回復しており、2021年に入ってからも、2020年前半の経済の悪化を埋めるための経済回復を緩やかに進めています。
具体的な足もとの経済状況は以下
- GDPは、2020年1-3月、4-6月と悪化したのち、2021年7-9月以降、回復している
- 物価は、景気回復に伴う原材料の調達が間に合わず上昇している
- 雇用は回復していますが、失業給付金の上乗せもあり、まだ再就職しない労働者も多く、雇う側は人手不足となり、賃金が上昇している
- 企業は、景気回復に伴い利益も回復してきており、設備投資も徐々に始めている
順調に回復しているのですね..
では、今後は、どうなるでしょうか?
米国経済の見通し
米国経済は、2020年前半の経済悪化が大きかった分、その穴を埋める形で徐々に回復、現在はまだその穴埋めが終わっていない状況での経済の回復途中です。
すなわち、2021年後半で再び景気後退局面に入る可能性は小さいと見られます。今後の米国経済の動きは以下のような姿になる可能性が高いと見られます。
今後の経済の見通し
- GDPは、2021年から2022年にかけて緩やかな回復が継続
- 物価は、景気過熱感の後退から2021年内に徐々に伸びが落ち着いていく
- 雇用は、失業給付金上乗せが9月に終了するため、再就職する労働者も増え、人手不足が徐々に解消し、賃金の伸びも落ち着いてくる
- 企業は、景気回復に伴う利益の回復は継続し、設備投資も緩やかながら継続していく
米国経済の回復は継続しそうですね..
では、株価への影響はどうなるでしょう?
日米株価への影響について
米国経済が2021年から2022年にかけて緩やかな回復が継続するのであれば、2021年内に株価が暴落する可能性は低いと見られます。
以下のような株価の調整材料が生じた時は株価が下落する局面はあると見られますが、大きくとも10%~20%ほどの下落にとどまり、基調としては株価は極めて緩やかな上昇を維持していくのではないかと見られます。
経済の緩やかな回復局面の中での、株価の調整材料は以下
- コロナ禍の拡大による経済の悪化、ただし、2020年ほどの経済悪化はない見込み
- 物価上昇が続く、ただし足元はやや落ち着き始めている
- FRBのテーパリングが早まる、ただし足元米国経済がやや弱いのでマーケットが予想する以上にテーパリングが早まる可能性は低い
株価の調整局面は要注意ですね..
みなさまの株式投資の成功をお祈りしています!
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