順張り、逆張り、どちらの手法が有利か?
株式投資をしていると、順張りでポジションを取るべきか、逆張りでポジションをとるべきか、迷うことがとても多いと思います。
順張り、逆張り、長い目で見て、どちらの手法の方が有利でしょうか?
わからないです..
ずばり、 ”順張り” です。
ファンドマネージャーや個人として20年以上、投資をしてきた経験から言うと、長い目でみると ”順張り” の方が有利です。
(1) 順張りとは、株価が上昇している時に買いを入れたり、株価が下落している時に売りを入れたりして、株価が現在動いている方向と同じ方向に動いていくことを想定して売買する手法です。
(2) 逆張りとは、株価が下落している時に買いを入れたり、株価が上昇している時に売りを入れたりして、株価が現在動いている方向とは逆の方向に動いていくことを想定して売買する手法です。
順張りで行くか、逆張りで行くか、という判断は、自分自身の相場見通しと合わせて、とても重要な判断になります。
順張りが良いのですね..
なぜ、 ”順張り” の方が有利か?
それは、株価が大きく動く要因として、経済の動向があるからだと見られます。
(1) 具体的に言うと、景気回復期には企業収益も堅調になりやすく、株価も上昇しやすい傾向があります。
(2) 逆に、景気後退期には企業収益は悪化しやすく、株価は下落しやすい傾向があります。
内閣府の計算によると、景気回復期間は平均で約3年、景気後退期間は平均で約1年4か月です。
ざっくりとした話ですが、景気回復期間であれば3年ほど株価は上昇トレンドが続きやすく、景気後退期間であれば1年4か月ほど下落トレンドが続きやすい、可能性があるということです。
これが、長い目で見れば、順張り手法が有利となる理由ではないかと見られます。
背景に景気動向があるのですね..
おすすめの考え方:日経平均と景気回復期、景気後退期の関係
実際に、日経平均株価と景気回復期(ホワイトの期間)、景気後退期(グレーの期間)の関係のグラフで示して見ます。
(出所:内閣府より景気循環基準日、TradingViewより日経平均株価データを入手して、筆者が作成。
2020年4月については筆者が景気の谷と想定してグラフを作成している)
(1) 大きな流れとして、景気回復期(ホワイトの期間)には日経平均株価は上昇傾向にある場合が多いかと見られます。
(2) 一方で、景気後退期(グレーの期間)には日経平均株価は下落傾向にある場合が多いかと見られます。さらに細かくとみると、日経平均株価がもみ合っている期間もしばしば見られます。
すなわち、あくまで大きな流れでの話ですが、景気のトレンドに乗って順張りでポジションをとった方が長い目で見ると有利な可能性が高いということです。
これは順張りを考える上で、おすすめの考え方です!
おすすめの考え方、覚えます!
順張り手法を用いた売買の方法
順張り手法を用いた売買とはどのようなものでしょうか。次に、紹介していきます。
① 株価上昇時に、順張りで買う。
→ これは、わかりやすい順張り手法になります。
② 株価下落時に、順張りで売る
→ これも、わかりやすい順張り手法になります。
③ 株価上昇時に、逆張りで売る
→ これは、逆張り手法です。このような時は、株価が下落を始めたことを確認してから売ることができれば、順張り手法による売りになるかと見られます。
④ 株価下落時に、逆張りで買う
→ これは、逆張り手法です。このような時は、株価が上昇を始めたことを確認してから買うことができれば、順張り手法による買いになるかと見られます。
順張りの売買、参考になります!
結論
できるだけ順張り手法で売買することが、株式投資において大きく負けない運用方法ではないか、
と考えています。ご参考になると幸いです。
負けない運用、目指したいです..
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